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記憶の星座 by 田中ひろみ

「もうずいぶん昔のことになるけれど、NHKで樹木希林とどっかの大学の教授が脳についての番組をやっていた。 結構話題になったそうで、私が見たのは再々放送だったと思う。これが結構面白くて、いまでも覚えていることがある。

人の脳の中には記憶を司る海馬という器官があるそーだ。例えば誰かの顔の記憶がその海馬を5回以上通ったら、 一時的な記憶ではなく永遠の記憶として、脳に残るらしい。それが脳の中の記憶の星。脳にわずかな電流が流れることによって その星が輝く時、その顔を思いだす。その人の顔の記憶はその人と一緒に体験したこととか、その人に関係のあった人のこととかを いもづる式に思いださせる。そうやって、一つずつの記憶の星がつながって、脳という宇宙の中に星座を形成する。 この記憶の星座は忘れるということによって輝きがにぶることはあっても、無くなることは決してないという。

だから、友達が失恋してぼろぼろになったとき、孤独を感じてどうしようもないとき、 慰める言葉がこれ以上見つからなくなった時、この話をしてあげられたらいいな。 忘れられることを恐れることはないの。あの人の頭の中には、あなたの星座が永遠に存在する。 あなたのことを思いだすたびにその星座は輝く。そして二人の少年に教えてあげたい。 忘れることを怖がることはない。あなたの大切な人がなくなっても。その手のぬくもりや、 声、薫りが日々薄れていくと感じても。その感触はあなたの中から永遠に消えることはない。 記憶の星座があなたの中に存在しつづけるかぎりあなたはきっといつか思いだすだろう、記憶の星座が輝くときに。」


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