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日本におけるカウンセリングの現状と、よくある相談内容について教えて下さい - 1

私は日本から来る留学生に対してカウンセリングを行っています。18歳から20歳くらいの若い日本人女性に最も多く見られる精神的問題について教えてください。また、東京近辺におけるこの年代の拒食症にはどのような傾向があるのでしょうか。
この年代から20代全般の若い女性に最も多く見られる問題は摂食障害、鬱、強迫的行動などです。カウンセリングに訪れる彼女たちの多くは、“人間関係”における悩みを理由にこういった症状を訴えます。ここで言う“人間関係”とは、英語ではよく“Human relations”と直訳されますが、それは家庭内外での個人的な人間関係、職場や学校などの社会的場面での人間関係の両方を含みます。東京近辺における拒食症の傾向についての正確な調査は手元にありませんが、日本のいわゆる「有名大学」と言われている大学の学部生の間で非常によく見られる問題のひとつではあります。
・・・・また、どのような治療が行われていますか?
諸外国の事情と同様、治療法は個々の精神科医によりさまざまです。精神科医のなかには、心理的援助を精神科の領域内でのみ捉え、拒食症やその他の心理的な 諸問題への総合的な治療の一環として、精神保健に従事する他の専門家がカウンセリングを行うことの必要性をあまり重視していない人たちもいます。こういっ た考えの精神科では薬物治療に頼る傾向があり、場合によってはクライアントの診療に数分しかかけず、結果的に薬を処方するだけでカウンセリングのような心 理的サポートはほとんどしないということもあります。しかしながらまた多くの優秀で優れた技術を持った精神科医たちは、精神医学的な治療とカウンセリング に対して“チームワークアプローチ”を重視しており、彼らは、独立した外部のカウンセリング機関や大学の学生相談室と提携したり、あるいは必要に応じて他 の専門家に紹介することで精神医学的な診断と個人・家族カウンセリングを組み合わせた治療を行っています。
日本では臨床心理士と精神科医はどう違うのですか?

基本的に、臨床心理士とはカウンセリングや集団精神療法を行うための専門的な訓練を受けたうえで心理的社会的サポートを行っている人々を指し、精神科医と は、厚生省が認定する医師の国家資格を持ち、医学の専門家として診断と投薬、及び治療を行う人々を指します。クライアントによっては精神科医よりも臨床心 理士の方が相談しやすいと感じる人もいます。しかしもちろん、クライアントの社会的心理的問題の解決を援助するという点においては両者とも同じ目的を持っていると言えます。

日本の現状では、厚生省が認定する国家資格を持つ医師のみが、法的にも国家的にも診断、投薬、治療をすることを認められています。臨床心理士は日本臨床心 理士認定協会が認定しており、クライアントのニーズにあわせてカウンセリングや心理的サポートを行っています。また、たとえ他の国々で認定された医師の資 格を持っているとしても、日本の国家資格を持った医師でない限りは日本で医療行為を行うことは法的にも倫理的にも認められていません。日本人はまだカウン セリングを受けることに抵抗があるのでしょうか?

確かに他の国の人々に比べると、まだまだカウンセリングを受けることにためらいを感じている人が多いといえます。しかし、カウンセリングに対する社会的認知や理解が近年高まりつつあることも事実です。
この背景には、日本社会の一部にいまだに残る、心理的問題を抱えた人に対する根強い偏見があります。日本では家族に精神病患者がいることは社会的な“恥” と考える人々もいるため、たとえカウンセリングを受けても、家族に病気のことを隠そうとしたり、あるいは問題を抱えた子供への心理的、精神医学的援助の必 要性を両親に理解してもらうことが難しいという場合もあります。

しかし社会的風潮の変化に伴い、近年、特に若者たちが積極的にカウンセリングを受け入れ始めています。また数年前に比べると、はるかに多くの男性たちがストレスマネージメントや家族カウンセリングの重要性とその効果について理解を示しています。

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